簡単スペイン料理 「にんじんとジャガイモのピューレ 」パプリカパウダー入り

パプリカパウダーが入ったニンジンとジャガイモのピューレ、ピューレと言ってもクリームスープみたいな仕上がりです。パプリカパウダーってお料理に振りかける以外、どうやって使えばいいの?という方のために、簡単な一品です。

パプリカパウダーは、スペイン語で “Pimentón”(ピメントン)

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材料(4~5皿分)

●ニンジン 2本
●ジャガイモ 3個
●ニンニク 2かけ
●赤ピーマン ちょっと(日本の普通サイズの緑のピーマンの半分くらいの量)
●パプリカパウダー(甘唐辛子=Pimentón dulce) 小さじ1弱
●オリーブオイル 大さじ5~6
●ローリエ 1枚
●塩、コショウ、固形スープの素 適量
※ピカトステ=クルトン(パンをオリーブオイルでカラッと揚げたもの)適量

作り方

1. ニンジンとジャガイモの皮をむいて、小さく切って水1リットルで茹でる(ローリエも入れる)

2. 火が通ったら、固形スープの素、塩、コショウで味つけする

3. 茹でている間に、ニンニクのスライス、赤ピーマンをオリーブオイル 大さじ5~6で焦げないように火を通す(ニンニクはちょっと色が付く位まで)

4. 3の火が通ったら、パプリカパウダーを入れ、5秒くらいで火から降ろす(パプリカパウダーはすぐに焦げるので、火を消して入れた方がいいかも、焦げると苦くなるので注意)

パプリカパウダーっ焦がさないように、でもちょっと火を通した方が香りがいいです

5. 2に4を入れて、2~3分したら火を消す(ローリエ、取り出すの忘れずに!)

オイルを入れるとこんな感じです

6. 5をブレンダーで野菜の形がなくなって、なめらかになるまでまぜる

オレンジ色のオイルの部分がなくなって、なめらかになるまで、もっともっとブレンダーかける

パプリカパウダー

赤ピーマン(パプリカ)スペインのパプリカ巨大です

赤ピーマン(パプリカ)は、これくらいの量

パプリカ うんちく

パプリカがスペインに入ってきたのは1492年、コロンブスの新大陸到達の時に南米から持ち込まれた野菜のひとつです。コロンブスの旅に資金を出した王様たちに献上され、その後16世紀にユステという街の修道院で栽培し、実を粉にしてパプリカパウダー(貴重な香辛料)を作っていました。ユステの修道院から、地元の農家で栽培するようになりますが、そこが、ラ・ベラ(La Vera カセレス県)と言いう村で、その後ずっとその周辺がパプリカの栽培で有名な地方です。辛いのから、全く辛くないものまで、いくつかの種類があります。

Jill Wellington Pixabay

もう一か所、有名なパプリカの産地はムルシア(Murcia スペイン東南部 ムルシア県)です。こちらも同じく南米から持ち込まれましたが、ムルシアの気象条件と土壌のため、形が少しずつかわり、丸みを帯びたパプリカで、辛くないのが特徴です。

ラ・ベラと、ムルシアのパプリカパウダーの大きな違いは、その形もそうですが、乾燥の仕方で、ラ・ベラでは、収穫の時期に雨が多いため、樫とオークの木の煙でスモークして乾燥させ、ムルシアでは、天日干しで乾燥させます。

どちらも原産地保護呼称(製品の原産地を保証し、気象条件、土壌などの、生産にかかわる一定条件がコントロールされている)製品です。

パプリカパウダー(Pimentón )は、辛くない物、ちょっと苦い物、辛い物があります。
辛いの=Pimentón picante, ちょっと苦いの=Pimentón agridulce, 辛くないの=Pimentón dulceです。
今回紹介したピューレには、辛くないPimentón dulce を使います。


パプリカは、下の写真のような、腸詰製品にもスペインではよく使われています。

Priscila Sanchez Pixabay

作り方と言うほどのお料理でもないのですが、パプリカパウダーの使い方の参考にしていただけたらと思いご紹介しました。
簡単だけど、ほっとする味です。試してみて下さいね。