簡単スペイン料理 揚げプチシュー「ブニュエロス」

11月1日は、カトリックでは【諸聖人の日】、そして2日は死者の日(お墓参りの日)。

この季節に必ず食べるお菓子が「ブニュエロス」。

シュークリームの生地を焼かずに油で揚げたものです。現代のようにオーブンが普及していなかった頃は、揚げたお菓子は今より一般的でした。

ブニュエロスはこの時期だけしか売ってない、期間限定のお菓子ですが、家でも手軽にできるんです。

シュークリームより簡単で、誰が作っても膨らみます。材料も特別なものはありません。

さっそく作ってみましょう~‼

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ブニュエロス

材料(20~25個くらいできます)

● 水    120ml
● バター   60g
● 小麦粉  70 g
● 塩  ひとつまみ
● たまご(大) 2個
● 油(揚げ油 )適量
※オリーブオイルじゃない、普通の植物油

作り方

1. 鍋に、水とバターを入れ火にかけ沸騰させ、バターを溶かす
2. 火を弱火にして、1 に一気に小麦粉、塩ひとつまみ を入れて木べらでよく練る
3. 鍋を火からおろし、粗熱がとれたら (熱すぎるとたまごが固まるので注意)
 たまごを少しずつ入れ、よく練り合わせる
4. ティースプーン2本で生地を丸めて、油であげる(スプーンを油で濡らすとやりやすい)
5. 2倍くらいの大きさになり、良い感じの色になったら、取り出して、キッチンペーパーの上で冷ます
6. 中に好きなクリームを詰めて完成 (粉砂糖あったら振りかけて)

このくらいまで生地をよく練る

 中火くらいで中までしっかり揚げる

 一口サイズで25個くらいできる

チーズクリーム(中身)

≪材料≫
● クリームチーズ 50g
● 砂糖      50g
● 生クリーム   200ml

≪作り方≫
1. クリームチーズをちょっとだけレンジで温め柔らかくする
2. 砂糖をいれ混ぜ合わせる
3. 2に生クリームを少しづつ入れ泡立て器で混ぜ合わせる

※スペインのお菓子は砂糖多めですので、適当に調整してください。

ブニュエロス うんちく

日本のお彼岸のように家族でお墓参り、ご先祖さまにお参りした後のお楽しみがブニュエロス。
一口サイズのミニ揚げシュー、中に詰めるクリームは、カスタードクリーム、チョコレートクリーム、生クリーム、最近はコーヒークリームなども人気です。今回はチーズクリームを詰めてみました。
もともとは、中には何も詰めず、まわりに砂糖をまぶしただけの、もっと素朴なお菓子でした。

同じお菓子がフランスにもあるそうで、フランスではこのお菓子「ペ・ド・ノンヌ 」”尼さんのおなら” という名前。(凄いなまえ・・・‼)

スペインでのこのお菓子の起源はいろいろ
●ユダヤ人の方々の宗教行事の一つであるハヌカーの時に作るお菓子がスペインでも定着した
●アラブ人の方々のお菓子で、彼らは生地を揚げて、それを水とハチミツで作った
シロップにつけて食べる・・・などなど

『パクッと一口食べるごとに、さまよえる魂が浄化されて天国に行けるんだよ』っていうのも聞いた事があります。

さまよえる魂のためなら、たくさん食べよ~っと♪