【サン・フアン・デ・ガステルガチェ】は、バスク海岸の絶景ポイントです

人気のスペイン・バスク地方。スペインの観光地の中でも特に絶景ともいわれる、サン・フアン・デ・ガステルガチェ

鐘を3回鳴らして願い事をすると、願いが叶う小さな礼拝堂と、島の上からの素晴らしい景色をめざして行ってみましょう。

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城のような岩 ガステルガチェ

≪GAZTELUGATXEの意味≫
バスクの言葉で、ガステルは、ガステルガチェは城の岩山、島全体が海に浮かぶお城みたいに見えるからでしょうか。(ちょっと覚えにくい地名ですね)

≪SAN JUAN DE GAZTELUGATXE≫
サン・フアンは、イエスの洗礼を行った”洗礼者ヨハネ”、伝説によると洗礼者ヨハネはこの地に足を踏み入れた・・・という事になっているそうで、そのヨハネに捧げた小さな礼拝堂が建っている島です。

Clementp.fr, CC BY-SA 4.0 Wikimedia Commons

≪礼拝堂の歴史≫
ここに小さな礼拝堂が最初に建てられたのは9世紀、その後12世紀には修道院となったそうです。周辺からは、9世紀~12世紀ごろの埋葬物などが発見されています。

本土から細い石の橋と、階段を登った場所にあり、難攻不落のイメージにピッタリなガステルガチェは、軍事目的に利用されたり、海賊たちから襲われたり、そして何度も火事の被害もあり、オリジナルの建物は存在せず、現在の建物は、1980年に再建されました。

Telle, CC BY-SA 3.0 Wikimedia Commons

この小さな礼拝堂(ERMITA DE SAN JUAN)の鐘を3回鳴らして願い事をすると、願いが叶い、邪気を払う事ができると言われます。

歴史的な何かというより最近の新しい習慣で、241段の石の階段を登り、礼拝堂がある島の上からカンタブリア海を眺めたら、きっとなんでもできるような高揚した気分になるからかもしれません。

教会内部 
Telle, CC BY-SA 3.0 Wikimedia Commons

船乗りさん達の安全を守ってくれる礼拝堂ですが、この地方(ビアリッツからビルバオまで広がるバスク海岸沿い)の教会は、内部が昔の漁船のような木造の、そして海の香りのするような装飾の教会が多いのも特徴です。

教会内部
Telle, CC BY-SA 3.0 Wikimedia Commons

礼拝堂は、7月と8月、火~土曜 11:00~18:00
 日曜 11:00~15:00 オープン
※無料ですが、建物内で写真を撮る場合は€1  

Manuel Angel Garcia Garcia, CC BY-SA 4.0 Wikimedia Commons

≪GAME OF THRONES≫

ゲーム・オブ・スローンズのシーズン⑦ ドラゴンの城の撮影が行われた
Kal242382, CC BY-SA 4.0 Wikimedia Commons


アメリカのテレビシリーズ ゲーム・オブ・スローンズ(中世ヨーローッパ風の設定のファンタジー小説のテレビシリーズ)世界11か国で撮影が行われ、スペインでもシリーズ中に登場するドラゴンの城の撮影が、ガステルガチェで行われました。もともと人気の観光地でしたが、このテレビシリーズの撮影後ますます人気が高まりました。スペインでは、他にも、セビリアやコルドバなどでもこのシリーズの撮影が行われました。

シリーズ⑦で、登場するドラゴンが上空で飛んでいる下に見える階段が、こちらの階段です。

階段を登る途中、いくつもの十字架が立っています。

Jflaquer, CC BY-SA 3.0 ES via Wikimedia Commons

Jflaquer, CC BY-SA 3.0 ES Wikimedia Commons

場所

この島があるのは、バスク州、ビスカヤ県、スペインの北側カンタブリア海、ビルバオから北東約35㎞ほどのところ、バスク海岸の一角に位置しています。

≪ビオトープ≫
風光明媚なガステルガッチェは、1998年、ビオトープ保護地域(動物や植物が安定して生活できる生息空間)に指定され、また2013には、特別保護地区および鳥類特別保護地区となって、生態系の保護と、自然・景観の保護に力を入れています。

チケット予約(無料)

ゲーム・オブ・スローンズの【ドラゴンの城】の撮影場所になって以降、世界的にも有名になって、時期によっては入場のコントロールのため、入場予約が必要となっています。(入場料は無料です)

チケット予約は、こちらからできます。
画面に必要事項を入力して予約すると、確認メールが送られてきますので、印刷して持って行く、もしくは携帯に保存し必要な時にすぐに提示できるように準備してください。

≪入場予約が必要な日時≫

〇3月13日~6月13日の週末
〇3月19日~21日
〇イースターの週間
〇6月14日~9月19日の間毎日
〇9月20日~10月 週末
〇10月の連休(9~12日)
〇12月4日~12日

ここに記載した日の10:00~19:00の時間帯が込み合うので予約が必要です。
これ以外の時間帯は、基本的には予約の必要はありません。


〇その他6/24、 7/31 、8/29(この日はミサが行われ、かなり混んでいます)


これは2021年の情報です。
参考までに記載しましたが、イースターや祝日をはさんだ連休などは、年によって少し変わります。

※2021年1月に崖崩れがあり、2021年5月現在は入場不可となっています。

行き方

ビルバオからBIZKAIBUS(ビスカイバス)で行くことができます。

夏場(6月上旬~9月上旬)は、A3517番のバスで乗り換えなく約45分で、ガステルガチェまで。

バス乗り場は、PLAZA SAN JOSE (CALLE ELCANO 5 Bilbao)

下車場所は、GAZTELU BEGI(島へ歩き出す入口にあるレストランEneperiの横)

運行時間は、月~土曜日 6:40~19:40(1時間に1本)/(帰路)7:40~20:40
日曜、祝日 7:40~19:40(1時間に1本)/(帰路) 9:40~20:40



冬場は、A3518番のバスでBAKIOまで行き、そこからは乗り合いバス(ミニバンみたいな車にTaxiと表示されている)。

バス乗り場は、PLAZA MOYÚA Bilbao(BARCLAYS BANK付近の4255番のバス停)

運行時間は、月~土曜日 6:30~21:30(1時間1本)
      日曜、祝日 8:00~22:00(1時間1本)

下車場所は、BAKIO(MIRADOR SAN PELAIO BAKIOの海岸に前)

乗り換え(乗り合いタクシー→8人乗りのミニバン)Bakio~Gaztelugatxe

運行時間は、月~金曜 6:45~18:45(2時間に1本)/(帰路)7:15~19:15(2時間1本)

下車場所はGASTELUGATXE

乗り合いタクシーは土、日、祝日は、予め電話で予約をする必要あり。 

と、ちょっと複雑です。

もっとらくに行きたい方は、ビルバオからのツアーもあります。日本語対応はありませんが、ガステルガチェと周辺の街も回るツアーのようです。内容、ツアー条件などは、ご自身で確認ください。
もしくは、日本の旅行代店で専用コースをオーダーするという方法もあります。

※バスの運行時間やバス乗り場などは参考まで記載しましたが、現在崖崩れでクローズ中で、また、その他の諸事情により、これらの情報は変更する可能性がありますので、必ず各自ご確認ください。

●ツーリストインフォメーション(ビルバオ)は、こちら

注意事項

バスを降りて歩き始め、まずは下りです。特にはじめは坂道の傾斜が急で、またその後もかなり歩きますので、必ず歩きやすい靴で行かれることをお勧めします。下り始めてちょっと行くと、展望台があって島の写真を撮ることもできますので、体力に自信がない方、もしくは十分時間がない方は、そこまで行くだけでも価値はあると思います。

歩き始めて島の入口辺りまで下りで約20分くらい、そこから石の階段を登ってまた20分位、帰りは初めに下ったところを登ることになり結構ハードです。(片道 小一時間位)

歩き始めるところ(バス停の横)にバル・レストランがあり、その後売店などはないので、水や、ちょっとおやつなどを準備して、夏は特に水分補給と日焼け対策をしてください。

まとめ

今現在、まだ海外旅行に出かけるめどがたたない状況だと思いますが、スペイン好き、旅行好きの皆様が、いつかまた自由に安全に旅の計画をたてられる時、バスク地方をお考えなら、ぜひぜひ選択肢のひとつとして参考にしていただけたらいいなと、ご紹介しました。

はやく、その日が来ますように!!