スペイン語には、
日本で普通に使うことばが
いくつもかけている
たとえば、「ただいま」
一人でも、なんとなく言ってしまう
この言葉
今は、家族がいても、だまって帰宅
そういえば、「おかえり」もない
テレビ見てたら 見てるまま
たとえば、「いただきます」
作ってくれた人に
食べ物そのものに
ありがとうの気持ち
たとえば、「せつない」
わたしの 語学レベルの低さによる
ボキャブラリー不足かもしれないが、
違う言葉でなんとか説明しようとすると
「かなしい」か「なつかしい」になっている
子供のころ住んでいた家の玄関先に
大きな 金木犀の木があった
秋のこの時期に黄色い小さな花が咲いて、
なんともいえない いい香りだった
私にとって、
金木犀の香りと秋の夕暮れは
「せつない」記憶なのだ
スペインで 何が「せつない」かというと、
この「せつない」という感情を
ちゃんと理解してもらえない時
ちょっと「せつない」