得た物、失った物、いらなかった物

先日、アロマセラピーのセミナーに
オンラインで参加した。

自宅で個人で楽しむオイルの効能とか 
種類を説明してくれた。

その時に、先生が
「香りは、言葉では説明ができないのが残念です」と。

それはそうだなぁと
妙になっとく。

香りだけじゃない。

色だって、色を知らない人に
紫色は、赤と青を混ぜた色だよ
といったところで
赤も青も知らないのだ。

音だって、音を知らない人に
台風の時みたいな音だよって 
言ったところで音はわからない。

いつも温度が一定の部屋にいて
一回も外に出たことがない人に
今日は寒いっていっても
寒いはわからない。

体験したことがないことを
説明するのはむずかしい。

と、思っていたけど

むずかしいんじゃなくて、
無理なのかもしれない。

それほど、体験することは
大きな違いになるのだ、

知らないことは
知らないままなら
体験しなければ失う事はない。

でも、
一回でも知ってしまったことを
なかったことにはできない。

香りだって、
色だって、
音だって。

体験した時には、
何も考えず
受け入れてしまったけど、

もう知らなかった時には
もどれない。

急に忘れることもない

明日、急に
この世界から
香りがなくなったら、

この世界から
音がなくなったら、

全ての食べ物から
味がなくなったら、

五感のどれか一つでも
急になくなったら、

混乱するだろう。

慌てるだろう。

悲しくなるだろう。

怒るだろう。

投げやりになるだろう。

あきらめるだろ。

あきらめきれなくて、

行き詰るだろう。

それでもいつか受け入れて、
それでもいいって
立ち上がるだろう。

混乱して、
怒って、
悲観しながら、

でも
立ち上がるだろう。

すぐに立ち上がることが
できるかもしれない。

いつまでもそこに
しゃがみ込むかもしれない。

すぐにでも、
ぐずぐずでも、
どっちでもいい。

どっちでもいいけど、

どっちにしても
生きていくには
立ち上がるしかない。

失ったものが戻ってくるかもって
希望は持っていても、
期待はしない方がいい。

助けを求めても意味がない。
みんな
同じ目にあっているんだ。

それぞれが
それぞれの方法で
立ち上がるしかない。

ただ、

五感が感知しないものは
なくしてもいい物があった。

いらない関係からうまれる
いらない感情。

とても大事な物と
いらなかった物があった。

それがわかった。

いらない物がわかって
その分軽くなった。

プラスマイナスだけでは
測れないけれど、

なくしたものを悲しむより、
新しく知った
この感覚を得たことに
気づくべきだ。

そこに焦点をあてるほうがいい。

そうしよう。

それがいい。

そうしよう。

色んな事を考える、
アロマのセミナーだった。

ありがとう。