美術

天使のような修道士、フラ・アンジェリコが描いた『受胎告知』、600年の歳月が流れても、心を動かす名作です。いつの世も、時代を先取りした天才たちによって、新しい物が生み出され、その中でも本物だけが生き残っていきます。

グッゲンハイム美術館(ビルバオ）の人気作品　ルイーズ・ブルジョアの巨大なクモ『ママン』、”お母さん”というタイトルのこの作品には、作者の幼少期の記憶、母への思いが込められています。スペインだけではなく、世界でも超人気の作品です。

17世紀のセビリアで、多くの作品を手掛けたムリーリョ。彼が描いた「無原罪の御宿り」は、世界一美しいマリア様です。18世紀に流行るロココ様式先取りの、かわいらしい天使たちとマリア、プラド美術館の中でも他とは違う空気が流れているムリーリョの世界です。

プラド美術館の三大画家の一人、フランシスコ・デ・ゴヤ。彼の「黒い絵」シリーズは、中でも特に人気です。当時の歴史と時代背景を知る事で、ゴヤの気持ちが少しわかるかもしれません。また家の壁に描かれていたこれらの作品は、ストラッポという技術で剥がされました。その方法など、わかりやすくまとめてみました。

プラド美術館にある、ヒエロニムス・ボスの「七つの大罪」。500年以上も前にこんな世界感の宗教画を描く画家がいたんです。見ているだけでも引き込まれるボスの作品ですが、細かいところに色んなメッセージが描かれています。